植されるのではない

風に吹かれて

2017年06月23日 12:30


てみようかと思っている」
「な?!!」
 さすがにこれには驚いた。
 サトミも相当驚いているのが伝わっ愛樂維てくる。
「い、い、移植って、つまり博士の記憶とか知識とか、あるいは意識なんかをこのロボットに移植するということ?!」
「ああ、相違ない」
 そんな、バカな。
 目の前の男は博士に似ても似つかないんだぞ?
 こんな俺と見た目同年代の男が博士になったら、俺は凄まじい違和感を覚えてしまうだろう。
 博士といったら、やっぱりこの白衣で、この身長で、この声で、この白髪で、この雰囲気。
 そうでないと、俺の脳みそが感覚異常を起こしてしまいそうだ。
「ま、待てよ!そんなこといきなりいわれても、こ、困る!」
 なんで俺が困るんだか。
 とにかく、混乱してしまったのだ。もう、何を言っているのかよく分かってなかった。
「ん?あぁ、そうか、すまん。いい間違えた。わしがこのロボットに移植されるのではない。 そのロボットは街中の大きな研究所の方に今ある。このロボットと性能はおおよそ同じだが、 見た目も声も全然違う。本体はワシの若い頃と同じにしてあるからな謝偉業醫生
 ふぉっふぉっふぉと笑う博士。
 なんでそんなにうれしそうなんだ………。
「じゃあ、コレは?」
 目の前の男の形をしたロボットを指差しながら尋ねる。
「これは試験的なものだ。脳内チップは一般的なものにしてある。 誰かの記憶が入っているとかそういうわけではない。用は体の性能が一般人から見ても しっかりと出来ているか、何か不便はないかを尋ねたいのだ。ゆえに、お前に頼みがある有效減肥
 いやな予感………。
「待ってくれ。家族の構成員を増やすの